不時栽培(読み)ふじさいばい

世界大百科事典(旧版)内の不時栽培の言及

【施設園芸】より

… 施設園芸は,ガラス温室やプラスチックハウスなどによって自然環境条件を制御し,作物が本来生育しにくい不利な場所や時期に生産を行う技術・経営である。その発展を日本についてみると,油紙トンネルの被覆や油障子フレームによって作期を早める南西暖地の〈早熟栽培〉や〈不時栽培〉から,建材や被覆資材(ガラス,プラスチックフィルム)などの開発・普及に伴って,プラスチックハウス,ガラス温室による〈促成栽培〉や〈抑制栽培〉が発達し,他地域へ普及すると同時に,ハウス構造の多様化と施設整備の高度化がみられた。加温・暖房技術も,以上の発展に伴って,稲わら・落葉などの醸熱材料を利用した温床から,重油燃焼による加温器や換気装置を備えた近代的な施設への発達がみられる。…

※「不時栽培」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」