世界大百科事典(旧版)内の《不滅なるもの》の言及
【グレーザー】より
…ワイマール時代にはまったく予測のつかなかったナチス時代の激変に直面し,時代に振り回された文化人の典型ともいえる。中立的な私的生活領域への回帰に〈帰属意識(アイデンティティ)〉の根拠を求める彼の立場は,亡命中の《不滅なるもの》(1936)に示され,ワイマール期からナチス時代へのドイツ人の心情を示唆していた。ラジオ・ドラマ,エッセーなども残している。…
※「《不滅なるもの》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」