世界大百科事典(旧版)内の世界のへその言及
【地霊】より
…怪物ピュトンを矢で射殺すアポロンの神話,竜を殺すゲオルギウスの伝説,また八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する素戔嗚尊(すさのおのみこと)の物語などは多少ともこのような事情を反映していると思われる。そして殺害された怪物を押さえる目的で置かれる石はしばしば〈世界のへそ=中心〉と呼ばれ,デルフォイにはピュトンを押さえつけているという石オンファロスOmphalos(〈へそ〉の意)がある。このほか,中国では竜,日本では蛇やナマズあるいはムカデなどが地霊的なものとして表現されることがある。…
※「世界のへそ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」