世界大百科事典(旧版)内の並列性の言及
【コネクショニズム】より
…この流れのきっかけとなった,カリフォルニア大学サン・ディエゴ校の認知科学研究所にいたラメルハートD.RumelhartやマクレランドJ.McClellandらのPDP研究グループは,コネクショニズムをPDP(並列分散処理)として特徴づけた。たとえば,スポーツや車の運転が上達したり,複雑な対象を理解するときのように,人間が学習するときには,最初一つ一つの要素を順を追って処理していく状態から,多くの要素同士の間の複雑なつながりを発見することによって,それらを同時並行的に処理できるように変化する(並列性)。認知科学の中心的問題とされてきた心的表象,つまり世界の意味がどのように心の中に表現されているのか,という問題に対して,従来の認知科学の主流であった計算主義/記号論的理論においては,文節化された静的な意味をもった記号の組合せとして世界を記述していた。…
※「並列性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」