世界大百科事典(旧版)内の中国犂の言及
【すき(犂)】より
…木あるいは竹製のまっすぐな犂轅をもち,2頭用軛に接続されて牽引される。(6)枠型犂(中国犂) 日本でいう〈唐犂(からすき)〉にあたる長床犂である。その発展した形態では,犂底と犂柄が別個の材からなっている点では湾轅犂に似ており,また犂底・犂柄・犂轅・犂柱の四つで囲まれた部分の断面が四辺形の枠型をなす点では方形犂に似ている。…
【農具】より
…風選は箕で上から落とす方法であり,粒食の場合の精白は木製の竪杵と石の臼で,また製粉は円盤状の二枚石を組み合わせたロータリー・カーンrotary quern(粉ひき臼)でなされる。 華北のミレット農耕では,耕起は長床の枠型犂(中国犂)を牛馬にひかせて行うが,1頭用の揺動犂なので役畜には2本の綱で結ぶ。砕土はデカン高原と同様の熊手耙,あるいは方形の枠型の下にやや長い鉄製の歯をとりつけた枠型耙を,牛馬1頭にひかせて行う。…
※「中国犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」