世界大百科事典(旧版)内の中山瓦窯の言及
【瓦窯】より
…これらには,中山,山陵(みささぎ),歌姫西,押熊,音如ヶ谷(おんじよがだに),歌姫があり,発掘による出土瓦の年代から宮の造営や改修に伴い順次操業場所を移動したことが明らかとなった。なかでも和銅年間(708‐715)の造営にかかわった中山瓦窯では,相接して7ヵ所計10基の窯があり,地下式登窯6,登窯風平窯1,平窯3からなり両者が共存している。8世紀後半の瓦を出す音如ヶ谷,歌姫両瓦窯ではすべてロストル式の平窯となっており,8世紀末にはほぼ完成した姿で各地に採用された。…
※「中山瓦窯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」