世界大百科事典(旧版)内の中村七三郎(初世)の言及
【傾城反魂香】より
…加えて中巻に大津絵師吃の又平とその妻の挿話を設定する。本作の《傾城反魂香》の題名が狂言外題的なことや,遊女葛城をめぐる不破・名古屋劇の歌舞伎的世界に注目するとき,この年2月に江戸で急逝した名優初世中村七三郎の追善当込みと理解できる。七三郎は京に上り《傾城浅間嶽》で大当りをとり,この作は大坂でも人気を得た。…
※「中村七三郎(初世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」