改訂新版 世界大百科事典 「中臣清麻呂」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…奈良中・後期の貴族。浄万呂とも表記。祭祀により古代の政界に大きな位置を占めた中臣氏の流れをくむ。国足の孫,意美麻呂の子,子老・継麻呂・諸魚らの父にあたる。743年(天平15)従五位下。尾張守,紫微中台大忠,参議,左大弁,神祇伯,大・中納言,右大臣などの要職を歴任し,奈良政治に重きをなした。称徳天皇の信頼をえて769年(神護景雲3)姓大中臣を勅許される。従三位に叙せられるにあたって,〈その累神祇官を任じ清慎自守 清万呂の心名の如し〉と評された。…
…日本古代の豪族。大和朝廷では祭祀を担当し姓(かばね)は連(むらじ)。大化改新後に藤原氏を分出,八色(やくさ)の姓の制度で朝臣を賜姓。奈良後期から嫡流は大中臣(おおなかとみ)氏。中世以後は岩出(いわで),藤波(ふじなみ)などと称する。中臣とは,《中臣氏系図》の〈延喜本系〉に奈良後期の本系帳を引用し〈高天原に初めて,皇神(すめかみ)の御中(みなか),皇御孫(すめみま)の御中執り持ちて,いかし桙(ほこ)傾けず,本末(もとすえ)なからふる人,これを中臣と称へり〉とか,《台記別記》の〈中臣寿詞(なかとみのよごと)〉に〈本末傾けず茂槍(いかしほこ)の中執り持ちて仕へ奉る中臣〉とか,《大織冠伝》に〈世々天地の祭を掌り,人神の間を相和す。…
※「中臣清麻呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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