中華全国文芸界抗敵協会(読み)ちゅうかぜんこくぶんげいかいこうてききょうかい

世界大百科事典(旧版)内の中華全国文芸界抗敵協会の言及

【中国文学】より


[抗戦文学の時代]
 1937年7月の蘆溝橋事件以後の抗日戦争期に入ると,文学活動も,武漢,重慶,昆明などを中心とする国民党支配(これを〈大後方〉と呼んだ)地域と,延安を中心とする中国共産党支配地域いわゆる〈解放区〉とに事実上二分されることになった。〈大後方〉では,中華全国文芸界抗敵協会が武漢で結成され(1938‐39),作家たちは〈文章下郷〉のスローガンの下に前線や農村に赴き,大衆的宣伝劇や歌謡などを書いたが,なかでも,〈速写〉〈特写〉〈報告文学〉などの名で呼ばれるルポルタージュは一時期の文学の主流となり,その伝統は今日まで続いている。しかし,38年10月に武漢を失うと,作家たちは重慶,桂林,昆明,香港などへとちりぢりになり,一部は延安地区へ入り,活動の重心がなくなった。…

※「中華全国文芸界抗敵協会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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