中調(読み)ちゅうちょう

世界大百科事典(旧版)内の中調の言及

【歌謡】より

…初期の〈詞〉の作品は,《楽府詩集》の中の〈近代曲辞〉に集められている。 やがて元になって,歌劇である〈曲〉が流行しはじめると,その〈曲〉のメロディに沿った歌辞の替歌の文芸である小令,中調,長調などが流行した。58字以内のものを小令,それ以上90字以内のものを中調,さらに長編をつらねた場合にはこれを長調といった。…

【小令】より

…宋代になって詞は韻文文学としても鑑賞されるようになるが,長編を慢詞,短編(60字くらいまで)を小令と呼んだ。のちに58字までが小令,59字から90字までが中調,91字以上を長調とする説があるが,厳密にくぎれるものではないし,また中調,長調なる語は宋代にはみえない。元代になると詞はすたれて散曲が流行する。…

※「中調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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