世界大百科事典(旧版)内の主婦論論争の言及
【家事】より
…しかし,近代化の進行とともに工業化・商品化・被雇用労働者化が進むにつれて,〈家業〉は変容し,家庭内の私的な消費生活を受け持つ固有の〈家事〉と,外で社会的生産労働に携わりその対価として貨幣を稼ぐ〈職業〉とに分離した。その結果,第2期主婦論論争(1960年《朝日ジャーナル》誌上の磯野富士子論文をきっかけに再開された主婦論論争)のテーマである,家事労働の無償性という問題構図が生まれたのである。たしかに,家事労働は,いわゆる交換価値を生まない。…
※「主婦論論争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」