世界大百科事典(旧版)内の《乙女歌》の言及
【アルクマン】より
…古代ローマの詩人・文人たちの間でも,アルクマンの名はまれにしか言及されていない。19世紀後半以来約100年間に長編のアルクマンの《乙女歌》を記載したパピルス断片をはじめ,幾片かの詩作断片やこれらに付された古注類も発見されるにおよんで,彼の言語,措辞,詩法,思想内容などについての解明は著しい発展を遂げつつある。 アルクマンの現存断片の特色は,乙女たちの歌くらべや神々の祭り,四季の風物,動物,鳥,草花など平和の営みや楽しみを告げる色彩が強く,戦争・内乱などについて語るところがない。…
※「《乙女歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」