九体阿弥陀(読み)くたいあみだ

世界大百科事典(旧版)内の九体阿弥陀の言及

【浄土教美術】より

…阿弥陀来迎図は源信の発案になると伝えるが,遺品は高野山の《阿弥陀聖衆来迎図》をはじめ,三千院の来迎阿弥陀三尊像などおおむね12世紀以降に隆盛を迎え,鎌倉時代にも知恩院の《阿弥陀二十五菩薩来迎図》や,禅林寺,金戒光明寺の《山越阿弥陀図》などに引き継がれる。このほか平安後期には観経の九品来迎に対応するものとして〈九体阿弥陀像〉が発案されたが,その遺構は浄瑠璃寺にみられる。他方,《往生要集》所説の現世厭離(おんり)の思想は欣求(ごんぐ)浄土を強調する反面,六道輪廻の苦悩や無常を力説し,その中では仏説による地獄や餓鬼の情景描写が注目され,《地獄変屛風》をはじめとして,鎌倉時代には《地獄草紙》《餓鬼草紙》,聖衆来迎寺の《六道絵》などが現れた。…

※「九体阿弥陀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む