世界大百科事典(旧版)内の九店仲間の言及
【十組問屋】より
…問屋を通さぬ流通は抜荷,打越荷物として規制されることになり,問屋仲間と仲間外商人との対立が激化したが,1841年(天保12)に天保改革の一環として株仲間解散令が出されたことから,権力による流通独占保障は望めなくなった。大坂においても二十四組問屋という連合組織があったが,解散を余儀なくされ,廻船支配や難船処理の必要性から,九店(くたな)仲間を新たに結成した。これは大坂―江戸間の重要流通商品である油,紙,木綿,綿,薬種,砂糖,鉄,蠟,鰹節の9品を扱う問屋仲間の連合組織である。…
【二十四組問屋】より
…翌42年に海難事故が起こり,海損仕法を規定したが,従来の大坂二十四組問屋なる荷主仲間機関がないため,その効力と適用に十分な成果をあげることができなかった。そこで46年(弘化3)に,二十四組問屋に代わる九店(くたな)仲間が結成された。九店とは,旧二十四組問屋のなかの綿,油,紙,木綿,薬種,砂糖,鉄,蠟,鰹節の9品を取り扱う問屋商人が連合したもので,残りの荒荷(雑貨類)を取り扱う商人は十三店を結成し,九店仲間に付属することになった。…
※「九店仲間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」