世界大百科事典(旧版)内の九店差配船の言及
【二十四組問屋】より
…九店とは,旧二十四組問屋のなかの綿,油,紙,木綿,薬種,砂糖,鉄,蠟,鰹節の9品を取り扱う問屋商人が連合したもので,残りの荒荷(雑貨類)を取り扱う商人は十三店を結成し,九店仲間に付属することになった。江戸においても旧十組問屋のなかから,大坂に対応して江戸九店が結成され,互いに連絡をとりあっていわゆる九店差配船をその専用船として掌握した。九店差配船は,従来の菱垣廻船問屋と新たに樽廻船問屋によっても仕立てられる廻船で,菱垣,樽両廻船の区別もなくなり,完全に樽廻船が九店差配船として,江戸・大坂間の海運の主力となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」