世界大百科事典(旧版)内の乳糜胸水の言及
【胸水】より
…滲出液は種々の胸膜炎や膿胸においてみられる胸水で,その原因によって外観は黄色透明~混濁,膿性,血性などさまざまであるが,一般に比重は1.018以上,タンパク質含有量3.0g/dl以上と,漏出液に比べ,高比重,高タンパク質であり,細胞成分も多い。その他,胸水にリンパ液が混じり,脂肪分の多い特有のミルク色を呈することがあり,乳糜(にゆうび)胸水とよばれる。乳糜胸水は外傷や腫瘍などにより,胸管や胸郭内リンパ管が損傷・閉塞された場合に生ずる。…
※「乳糜胸水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」