世界大百科事典(旧版)内の乾政官の言及
【太政官】より
…(3)左右の弁官局(弁官)は,行政事務執行機関,行政命令書発給機関であって,左・右とも,大弁・中弁・少弁(定員各1)と大史・少史(定員各2)で構成され,上に述べたように,議政官組織の命令をうけて太政官符などを作成・発布して諸官庁に施行を命じ,また諸官庁の申請を受理してこれを議政官組織に伝えるのを任務とした。 なお太政官という名称は,758年(天平宝字2)に藤原仲麻呂の建策によって乾政官(けんせいかん)と改められたが,仲麻呂の没落とともに旧に復した。またその名称も組織も,形骸化しながらも明治維新まで存続し,維新後の太政官(だじようかん)にひきつがれた。…
※「乾政官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」