二全総(読み)にぜんそう

世界大百科事典(旧版)内の二全総の言及

【国土総合開発】より

…こうしたなかで,68年4月,国総審は新たな全国総合開発計画の策定を提案した。69年5月に閣議決定された〈新全国総合開発計画〉(新全総または二全総と略称する)は,計画の目標を85年に置き,従来の拠点開発方式に代わって,全国を一つの視野におさめた中で過密と過疎の同時解決,全国土の有効活用を目ざした開発条件の全国的な整備と開発可能性の全国土への拡大などが目ざされたのである。そのための開発戦略としては,(1)日本列島の全域に効果を及ぼすネットワークの形成のための情報通信網,航空網,新幹線鉄道網,高速道路網,港湾等の国土の空間構造の基礎づくり,(2)産業規模の拡大,技術の集大成,大量生産方式を伴う大規模産業開発プロジェクトで,大規模な工業基地,流通基地,畜産開発基地,観光開発基地等,(3)環境保全の観点から推進される農山漁村や都市の保全計画,大都市の諸施設の再配置に関する大規模プロジェクトなどがある。…

【地域開発】より

…また発展途上国ではコンビナート中心の拠点開発方式が進められている。(3)巨大開発方式 1969年〈新全国総合開発計画〉(第2次全国総合開発計画,以下〈二全総〉と略す)が発表された。この計画は85年を最終目標年次とし,20年計画で国民総生産を1965年の約5倍増の130兆~150兆円とするもので,このために明治以来の累積投資の約3~4倍を一挙につぎこむというのであった。…

※「二全総」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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