二十八調(読み)にじゅうはっちょう

世界大百科事典(旧版)内の二十八調の言及

【七声】より

…雅楽では五声を正声と称して重視したが,俗楽は七声も用い,六朝時代後半に西域楽の影響を受けた俗楽,胡楽では七声は頻繁に用いられた。亀茲の蘇祇婆(そぎば)が北周代に伝えたインド系の七調は七声組織に基づくと考えられ,それを理論的に発展させたものが隋の鄭訳の八十四調であり,唐の俗楽二十八調はこれを整理したものである。七均(7組の7音音階)上にある宮・商・角・羽をそれぞれ調首とするものが二十八調であって,後世の俗楽に大きく影響したが,近世の中国の調では五声が用いられることが多い。…

【調】より

…唐代の俗楽では,古来の清商三調に基づく調や蘇祇婆七調の一部を交えた13調ないし14調が実用された。これらは八十四調に含まれるが,実際には七声十二律のうち四声七律を組み合わせた二十八調の中に収められるもので,俗楽二十八調と呼ばれる(ただし俗楽律は雅楽律より2律高い。表参照)。…

※「二十八調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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