世界大百科事典(旧版)内の二大精神病の言及
【精神病】より
…このうち最も中核を占めるのは(2)に属するもので,(a)原因が明確でなく,(b)遺伝を疑わせる余地があり,(c)再発や慢性化のため完治しにくいなどの理由から,社会的に忌避されたり,世間の偏見にさらされる。ちなみに,従来,癲癇をここに加えて〈三大精神病〉と呼びならわすこともあったが,精神生理学の進歩によりその本態が解明されるようになって以来,癲癇はここから外すのが一般で,残る精神分裂病と躁鬱(そううつ)病が〈二大精神病〉と呼ばれる。精神病の症状は個々に異なるので一概には述べられないが,ばらばらに関連なく現れるのではなく,それぞれ一つのまとまりをもつ特有な状態像または症状群を形成する場合が多い。…
※「二大精神病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」