世界大百科事典(旧版)内の二本松製糸場の言及
【生糸】より
…例えば信州諏訪地方へは1860年(万延1)に上州座繰器が導入され,従来の手挽に比して労働生産性は約2倍となり,端緒的なマニュファクチュア(工場制手工業)も現れた。その後72年(明治5)開業の官営富岡製糸場や73年開業の小野組二本松製糸場などの影響を受けて,長野・山梨・岐阜3県を中心に多数の器械製糸場が設立され,79年にはその数は666に及んだ。その多くは10~30人繰の小規模マニュファクチュアで,簡易化された安価な繰糸器械を備えつけており,おもに豪農や中農によって設立された。…
※「二本松製糸場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」