二門亜目(読み)にもんあもく

世界大百科事典(旧版)内の二門亜目の言及

【ガ(蛾)】より


[分類と種類]
 最近では,学問的に根拠のうすいチョウ類とガ類に大別する分類法は排除され,鱗翅目は次の2亜目に大別されている。すなわち前・後翅の脈相が似ていて,その数も10本かそれ以上ある原始的なグループ(コバネガ亜目,スイコバネガ亜目,コウモリガ亜目)と,後翅の脈相が異なり,8脈かそれ以下しかないグループ(単門亜目と二門亜目)である。コバネガ亜目にはコバネガ科(日本産は9種,以下同じ)が,スイコバネガ亜目にはスイコバネガ科(4種),コウモリガ亜目にはコウモリガ科(8種)が含まれる。…

【鱗翅類】より

…しかし現在でも体のどの部分を基準にするかは学者によって見解が異なる。前・後翅の翅脈の類似性をとり上げ両者の差が少ないものを同脈亜目Homoneura,大きいものを異脈亜目Heteroneuraと二分し,さらに体の構造で科に分ける方法と,雌の生殖口の数によって一つのものを単門亜目Monotrysia,二つのものを二門亜目Ditrysiaに分ける方法とがある。 しかし現在は単門類と二門類に分け,それに翅脈の類似性による同脈亜目と異脈亜目による分類法を加味し,進化の流れにそって系統がわかるように鱗翅目全体を21の上科に大別する方法が普遍化しつつある。…

※「二門亜目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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