世界大百科事典(旧版)内の《于闐国行程録》の言及
【蹄鉄】より
…脚渋は唐代以後の記録に蹄渋,木渋とも見え,中央アジアの砂漠地帯で発達した装蹄法で,古くはもっぱら木製であった。五代後晋の廷臣高居誨(こうきよかい)の《于闐(うてん)国行程録》(942ころ)にその装着法が記されており,ひづめに穴をあけ,ひもでつづる一種の馬沓(うまぐつ)であったことが判明する。 装蹄技術については,西アジアでムハンマド・ブン・ムハンマドが《馬の書》(15世紀以後成立)を著し,ある程度解説を加えているが,東アジアではヨーロッパ人が装蹄技術を伝えるまでは本格的な蹄鉄は普及しなかった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」