五女山城(読み)ごじょさんじょう

世界大百科事典(旧版)内の五女山城の言及

【桓仁】より

…また,広開土王碑文には,それに関連して,沸流谷忽本とみえる。先学によって,早くから,沸流水は渾江に,そして卒本あるいは忽本の城は五女山城にそれぞれ比定され,桓仁付近が高句麗前期の王都の所在地として推定されてきた。五女山城は,標高820mの独立丘陵に立地し,頂上の平たん部に井戸や池があり,また,頂上縁辺の一部に石塁が残り,高句麗の瓦も出土するが,建国当初の築造とする確証はない。…

【高句麗】より

…このことから,匈奴や高句麗だけでなく,中国周辺の諸民族の反乱が起こり,新の滅亡の原因となった。最初の王都とみられる桓仁(かんじん)地方には,典型的な高句麗山城である五女山城と,桓仁の東15kmの高力墓子村の高句麗墓群とが知られている。五女山城は,通化に通ずる陸路と渾河の水路を扼する交通の要衝にあり,三方が高い山や絶壁で囲われ,二つ以上の谷間をとりこみ,南方だけが緩斜面になっている地形(栲栳(こうろ)峰)に山城を作っている。…

※「五女山城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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