世界大百科事典(旧版)内の五山之上の言及
【南禅寺】より
…以来,当寺は亀山天皇の皇統である大覚寺統が管領する寺として建武新政を迎え,次いで新政が崩壊すると室町将軍家支配の官寺として中世を推移した。 寺格は後醍醐天皇が1334年(建武1)大徳寺とともに五山第1位に定め,足利義満が86年(元中3∥至徳3)京都・鎌倉両五山の上に位置する〈五山之上(ござんしじよう)〉に昇格させたので,以後当寺は中世禅宗界最高の地位を占めるにいたった。この最高の寺格と十方住持制により,歴代住持には臨済界きっての名僧が輩出,とくに室町前期に黄金時代が現出した。…
※「五山之上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」