五教教判(読み)ごきょうきょうはん

世界大百科事典(旧版)内の五教教判の言及

【安然】より

…安然は円仁,円珍によって進められてきた天台宗密教化のあとをうけて,課題となっていた天台宗における密教の位置を明確にし,新しい教学体系を完成させた。円珍が主張した密教優位の立場をさらに発展させ,密教の中に天台宗も包含されるとして,天台の伝統であった四教教判を否定し,四教の上に密教をおいて五教教判をうち立て,みずから天台宗を改めて真言宗と称する。すなわち,一仏,一時,一処,一教をたてて,三世十方一切の仏教を摂するもので,大日如来によって諸仏菩薩の説法の時処は包含され,いっさいの教法は真言の一教に摂取されると説く。…

※「五教教判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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