世界大百科事典(旧版)内の五禽戯の言及
【華佗】より
…新陳代謝を基本とする治療,麻沸散という麻酔薬による世界で最初の外科手術,寄生虫の駆除等に新しい手法を確立し,後世まで華佗方として重んぜられた。また養生の術に長じ,五禽戯と称する保健体操の考案者としても知られる。魏の曹操の侍医となったが,のち怒りにふれて殺された。…
【導引】より
…1973年末,湖南省長沙市の馬王堆3号漢墓から,導引の具体的な演法を44型以上も図解した帛書(はくしよ)が出土し,これによって秦代から漢代初めの導引の実際が明らかになった。くだって後漢時代(25‐220)の末ごろ,医者として名高い華佗(かだ)は,当時盛んに行われていた導引を,虎,鹿,熊,猿,鳥の5種の型にまとめて五禽戯と称した。これよりのち,五禽戯は,さまざまな変化が加えられながら,今日まで伝えられている。…
※「五禽戯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」