世界大百科事典(旧版)内の《五臣注文選》の言及
【文選】より
…李善の注釈の方法は,ことばの典拠や用例を引証することに徹しており,意味の解釈である訓詁には意を用いていない。それから半世紀あまり遅れて,718年(開元6)には,呂延済(りよえんせい),劉良(りゆうりよう),張銑(ちようせん),呂向(りよきよう),李周翰(りしゆうかん)5人の注釈を集成した《五臣注文選》30巻が世に出た。これは語釈を主とした注で,李善注の欠点を補おうとしたものだが,全体に本文の理解が浅く,あまり良いできばえとはいえない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」