五郎社(読み)ごろうしゃ

世界大百科事典(旧版)内の五郎社の言及

【御霊信仰】より

…また,903年(延喜3)に九州の大宰府で死んだ菅原道真の怨霊(菅霊(かんれい))を鎮めまつる信仰も,御霊信仰や雷神信仰と結びつきながら天神信仰として独自の発達を遂げ,京都の北野社(北野天満宮)をはじめとする各地の天神社を生んだ。 鎌倉時代以降には,非運な最期を遂げた武将たちも御霊神の中に加わるようになって御霊信仰に新生面が出たが,その場合は御霊の音が似ているために〈五郎(ごろう)〉の名を冠した御霊神が多く,社名も〈五郎社〉で,鎌倉権五郎社(御霊神社)はその好例の一つである。また,御霊神の威力に対する畏怖と期待の念は時代をおって幅広いものとなり,疫神(えきじん)のみならず田の神や水の神の機能とも融合しあって農村社会に浸透し,田植えと密接な関連をもつ五月節供を御霊会,御霊の入りなどと呼ぶ地方もある。…

※「五郎社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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