世界大百科事典(旧版)内の交鈔提挙司の言及
【交鈔】より
…この背景には,素材としての銅の涸渇,そしてとりわけ宋以降の都市内における貨幣経済の普遍化,専売制の強化による信用経済の確立などの要因があった。1260年(中統1),銀を鈔本(兌換準備金)に中統元宝交鈔(10文から2貫文までの9種)が発行されたが,運営に当たっては,鈔発行の中央官庁として交鈔提挙司が置かれ,下部機関の抄紙房・印造局でそれぞれ製紙,印造が行われた。このほか銀との兌換や,新鈔と旧鈔との交換のために,各地に交鈔庫(行用庫)や平準庫も設けられた。…
※「交鈔提挙司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」