世界大百科事典(旧版)内の京大俳句事件の言及
【西東三鬼】より
…36年,〈水枕ガバリと寒い海がある〉〈緑蔭に三人の老婆わらへりき〉などを発表,新興俳句の代表的俳人と目された。40年,新興俳句のモダニズムを伝統破壊,危険思想とみる特高警察の俳句弾圧によって検挙され,執筆を禁じられた(京大俳句事件)。戦後は,48年に俳句雑誌《天狼(てんろう)》を創刊,句集《夜の桃》(1948),《変身》(1962),自伝《神戸》(1954)などにおいて,人間という存在の危機的な意識を主題にした。…
※「京大俳句事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」