京太郎(読み)ちょんだらあ

世界大百科事典(旧版)内の京太郎の言及

【沖縄[県]】より

…前者は男女の集団が村内をめぐって念仏歌をうたい,その後民謡にのせての踊りを披露するもので,後者も覆面,仮装の者たちが各家々をめぐる。念仏は近世初頭ごろ本土渡来の念仏聖や京太郎(ちよんだらあ)と称する宗教芸能者が落とした種子とみられるが,京太郎の芸能は今も沖縄島の沖縄市などに,その演目の一部である馬舞や鳥刺(とりさし)舞などが伝承されている。人形芝居は昔京太郎にもあったが,その伝承は絶え,今帰仁村などに獅子人形の糸操りがわずかに伝わる。…

【万歳】より

…万歳の宮中への参入は大正時代中ごろまであったといい,民間では第2次世界大戦ころまでは盛んであったが,戦後はしだいに衰微し,現在は全国をめぐり歩く万歳の姿はほとんど見かけなくなった。 民俗芸能として地域に残るのは〈尾張万歳〉〈越前万歳〉〈伊予万歳〉などで,〈三河万歳〉〈秋田万歳〉〈加賀万歳〉〈会津万歳〉〈豊後万歳〉は衰微し,〈大和万歳〉〈仙台万歳〉〈津島万歳〉〈伊六万歳〉,沖縄の〈京太郎(ちよんだらあ)〉は廃絶した(京太郎の芸系をひく民俗芸能は現存する)。 万歳は一般には太夫と才蔵の2人が一組になり,太夫が扇をかざし,いろいろとめでたい寿詞(ほぎごと)を言い立て,才蔵が小鼓を打ち囃して合の手を入れる掛合いで進行する。…

※「京太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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