朝日日本歴史人物事典 「京極准后」の解説
京極准后
鎌倉中期の皇族。後嵯峨天皇の妃,平棟子。正五位下勘解由次官平棟基の娘。後嵯峨天皇の第1皇子宗尊親王の生母。従一位准三宮になり,居宅の在所から京極准后と呼ばれた。後嵯峨天皇の皇孫後宇多天皇の後見人となり,その第1皇子邦治親王(後二条天皇),皇女達智門院をその居宅で養育した。その所領は安楽寿院領播磨国(兵庫県)大国庄内神吉村,美作国(岡山県)建部庄,室町院領丹波国豊富庄(京都府),讃岐国円座保(高松市),七条院領越前杣山保(福井県南条町)と後嵯峨上皇から譲られた播磨国西河庄,小室庄,厚利別符(兵庫県東条町)である。これらの所領は後二条天皇の皇子の邦良親王に譲られた。
(本郷和人)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報