世界大百科事典(旧版)内の人格的観念論の言及
【シラー】より
…1921年にアリストテレス協会の会長をつとめ,26年にはブリティッシュ・アカデミーの会員に選ばれている。シラーは当時イギリスの哲学界を支配していたドイツ観念論の影響を受けながらもヘーゲル学派の一元論的絶対主義には強く反対して,独自の〈人格的観念論〉を唱えた。世界におけるいっさいの事象は人間との関係においてのみ――人間の実践的要求,目的,活動に対してのみ――意味と価値を有し,あらゆる知識や価値は人間主観の産物であり,〈真理〉〈実在〉もわれわれが真理として,実在として認識するもの,すなわちわれわれの認識の仕方によって規定される。…
※「人格的観念論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」