世界大百科事典(旧版)内の人民寺院の言及
【アメリカ合衆国】より
…さらに,世界基督教統一神霊協会(統一協会,1954年文鮮明を教祖として韓国で発祥),創価学会,ハレー・クリシュナ運動,カルトなど,新宗教への関心も強まっている。78年には,貧困者への抑圧の終了と信仰治療を柱とする新宗教〈人民寺院〉が,人権抑圧調査団の派遣を受けたことをきっかけに,ガイアナのジョーンズ・タウンで集団自殺を遂げるという事件が起きた。すべての新宗教がこのような病的現象を伴うものではないが,社会的流動性の高いアメリカでは,堅い人間的なきずなを求めるという集団性への志向が強く,同時にそれは異質なものに対する排他性をも内包している。…
【カルト】より
…しかしそのそれぞれが,アメリカ文化の推進力となってきている。最近カルトが問題にされるのは,チャールズ・マンソンCharles Mansonとその〈ファミリー〉による女優シャロン・テートSharon Tateらの虐殺(1969年8月9日)や,ジム・ジョーンズJim Jonesのひきいる〈人民寺院People’s Temple〉の信者900余人の集団自殺(1978年11月18日)など,狂信的で陰惨な事件が続いたからである。アメリカには,いま大小あわせて約3000のカルトがあり,信者は300万にのぼると推定される。…
※「人民寺院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」