世界大百科事典(旧版)内の人民戦争論の言及
【中華人民共和国】より
…〈革命化〉とは,建軍以来軍の基本とされてきた三大任務の重視であり,人民の軍隊としての伝統の尊重である。いいかえれば毛沢東軍事路線への回帰であり,その背景をなす基本戦略が,中国へ侵入してくる敵に対する勝利を究極的に決定するのは,すぐれた兵器や軍事技術によるものではなく,人民に依拠した,人民による戦争であるとする毛沢東の〈人民戦争論〉である。軍正規化のもとで存在意義の薄れていた〈民兵制度〉が重視されるとともに,建軍路線を損ねるものとして批判の高まった階級制度も65年に至って廃止された。…
※「人民戦争論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」