世界大百科事典(旧版)内の人間行動学の言及
【動物行動学】より
…ローレンツ流の動物行動学は,人間の行動の生物学的基盤を明らかにするという一面があり,ローレンツ自身やD.モリスらの著作は大きな反響を呼ぶと同時に,強い批判をも巻き起こした。 ローレンツ以後の動物行動学は,一方で,対象を動物から人間に転じることによって人間行動学への道を歩み,もう一方で,メカニズムの追求という面から,行動の神経生理学への道を歩むという二極分化の傾向がみられる。さらに近年では,行動の進化という側面で,社会生物学的な方法を基盤とする行動生態学が急速な発展を遂げつつある。…
※「人間行動学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」