世界大百科事典(旧版)内の《今井宗久茶湯日記書抜》の言及
【茶事】より
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[茶事の記録]
茶事の記録を茶会記,また単に会記と称する。四大茶会記として,堺の天王寺屋3代(津田宗達・宗及・宗凡)にわたる《天王寺屋会記》(1548‐90),奈良の漆問屋松屋源三郎家の3代(松屋久政・久好・久重)の断続する《松屋会記》(1534‐1650),今井宗久による1554‐89年の自他の茶会計83会を記した《今井宗久茶湯日記書抜》および博多の富商神屋宗湛の《宗湛日記》(1586‐1613)が,利休を中心とする茶の湯全盛時の茶事の内容を詳細に伝えている。近世に入ると,近衛家熙の行状を記した山科道安の《槐記》が出色であり,その他無数の茶会記録が伝存している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」