今師相承(読み)こんしそうじょう

世界大百科事典(旧版)内の今師相承の言及

【天台宗】より

…とくに智顗の時代,禅の実践者は暗証に堕し,教学研究者は訓詁に偏していたから,両者の偏向を戒めて,教と観の統一をはかるところに天台の特色があった。天台宗は,八宗の祖とされる竜樹より,北斉の慧文,陳の慧思に至る伝統を立てて,これを今師(こんし)相承とよび,《付法蔵伝》に仏陀みずから予言する二十三祖の伝統を,金口(こんく)相承とよんで,仏教の正系としての歴史を自任するのであり,あたかも六朝末に起こる末法意識の広がりの中で,中国民族自身による新しい中国仏教を開創することとなる。とくに,そうした中国仏教としての天台宗の特色は,やがて達磨禅の実践の方面に影響するのであり,早く日本に伝わることは,すでに先に記すごとくであるが,宗祖のとき,すでにあまりにも体系的な天台学は,中国でこれ以上の発展をみることはなかったといえる。…

※「今師相承」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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