世界大百科事典(旧版)内の仏供米の言及
【香奠(香典)】より
…しかし,金銭を主に充てるようになったのは比較的新しい形態であり,地方の農村部ではいまだ物品ことに米や餅などの食料がその中心の贈与対象となっている。各地に伝わるこの贈与習慣をみると,親族とそれ以外の者との間に内容の違いがあるのが普通であり,金銭のみの一般弔問者に対し,親族の場合はこのほかに仏米(ほとけまい)・仏供米(ぶくまい)などと称し1升から5升程度の少量の米を関係の遠近によって一定量贈るならわしのところが多い。米のほか1~2升の酒や強飯・野菜なども持参されるが,さらに親族の中でも近親者が施夜(せや)・茶受(ちやうけ)などと称し仏米とは別に一俵香奠や1斗分の餅や酒など多量の食料を贈る地方もある。…
※「仏供米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」