世界大百科事典(旧版)内の《仏教維新論》の言及
【韓竜雲】より
…韓竜雲においては祖国,衆生,真理など自由な概念に発展)の不在を悲しみ,待ちわびる心をうたい,主権喪失の暗い時代,宗教的観照を通じて永遠の生を追求した。主著には,ほかに人類の普遍的な自由,平等を論じ,独立思想をのべた〈朝鮮独立に対する感想の概要〉(三・一運動の裁判予審に備えて書かれたという),形骸化した仏教の改革を力説した《仏教維新論》(1913)などがある。韓国ではことに70年代以後《韓竜雲全集》が刊行されたほか評伝,研究論文が多く書かれ,その全体像の究明がさかんである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」