仏粧(読み)ぶっしょう

世界大百科事典(旧版)内の仏粧の言及

【化粧】より

…黛でまゆを描くことは前漢から記録にあるが,後漢に入るとまゆを青黛(せいたい)で青く描くようになり,さらに額の生えぎわに黄粉を塗る〈額黄(がくおう)〉,眉間に赤く丸を描く〈的(てき)〉,唇は〈朱脣〉や〈黒脣〉が行われていた。これらはインドから伝わった仏教の影響で,仏粧(ぶつしよう)とよばれていたが,多彩な色づかいは五行思想が加味されたものといわれている。後漢末期にはまゆを細く曲折して描き,目の下の白粉を涙ではげたように薄く塗る〈愁眉啼粧〉がはやった。…

※「仏粧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」