仏陀法(読み)ぶっだほう

世界大百科事典(旧版)内の仏陀法の言及

【中世社会】より

… この寺院の集会によって一味同心の法として制定された法は,寺院集団の内部規範としてだけでなく,寺領荘園の法にまで及ぶが,仏の権威をかりつつ王法に対する別の次元の対等の効力をもつ法であると寺院勢力によって主張された。仏法のなかにいる僧侶,この界に存在するものは,俗界の人間のものではなく〈仏の物〉であるという論理のもとで,鎌倉時代いったん寺院に寄進した土地は〈仏物〉となり,寄進者は再びこれをとりもどして〈人物〉とすることができないという仏陀法など,この界特有の新しい法理を生みだしたのである。やがて鎌倉仏教の広布,その一向専修的傾向が強化されるなかで,この論理は信者集団,その所有する土地財産をふくめた世界にまで拡大していく。…

※「仏陀法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む