仙台国包(読み)せんだい・くにかね

朝日日本歴史人物事典 「仙台国包」の解説

仙台国包(初代)

没年:寛文4(1664)
生年:文禄1(1592)
江戸時代,仙台に住した刀工。国分若林(仙台市)に生まれ,名を源蔵といい,自ら大和保昌の末流と称している。慶長19(1614)年,伊達政宗の命により京の三品派の越中守正俊の門に入り,元和5(1619)年帰国し,藩工として作刀を続けた。寛永3(1626)年,山城大掾を受領し,寛永13年,政宗が没すると国包も入道して用恵と名乗っている。作風は保昌の末流と称しているように,鍛えは純然とした柾目で,刃文直刃がほつれ,砂流しのかかった独特のものである。同銘が幕末まで13代続く。この作風も後代まで受け継がれた。

(原田一敏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仙台国包」の解説

仙台国包 せんだい-くにかね

⇒国包(くにかね)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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