国包(読み)くにかね

精選版 日本国語大辞典 「国包」の意味・読み・例文・類語

くにかね【国包】

江戸初期の刀工初代。本郷源蔵と称する。仙台の人。守正俊に師事。山城大掾を受領。寛永一五年、入道して用恵と号した。大和伝(やまとでん)の柾目鍛に直刃(すぐは)作風を示している。文祿元~寛文四年(一五九二‐一六六四

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「国包」の意味・読み・例文・類語

くにかね【国包】

[1592~1665]江戸初期の刀工。仙台の人。山城大掾やましろのだいじょうを受領し、後年は用恵と号した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の国包の言及

【刀鍛冶】より

…しかし,桃山時代になると刀工の分布状態は一変し,新たに発展した城下町や商業都市に刀工は集まり,藩の抱え鍛冶として禄を与えられた刀工も現れた。将軍家の下坂康継,仙台伊達家の国包(くにかね),加賀前田家の兼若,安芸浅野家の輝広,肥前鍋島家の忠吉はその代表的な刀工であり,幕末まで代々その名跡と技術を継承している。1876年の廃刀令により刀鍛冶の歴史は閉じるが,その間,刀工の数は2万4000に達するという。…

※「国包」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android