世界大百科事典(旧版)内の伊加土の言及
【雷】より
… 日本においても出雲系の神には雷神の性質をもったものが多く,そのほか記紀には八雷神をはじめ,火神軻遇突智(かぐつち)が切られたとき生まれた雷神などが知られている。《万葉集》巻三に〈伊加土(いかづち)〉という用語例があり,イカは〈厳〉を意味する形容詞の語根で,ツチは〈ミヅチ(蛟)〉のツチと同じく蛇の連想を有する精霊の名であったらしい。方言にカンダチといっているが,これは神の示現という意味であり,落雷をアマルというのも〈アモル(天降る)〉の意味だとされている。…
※「伊加土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」