世界大百科事典(旧版)内の伝信書の言及
【書体】より
…そして,それを反映して特定の用途に生き残っていた書体や再び世に出てきた古文をもとに,それを応用して装飾的意匠が加えられた結果,これらの雑体書と称される一群は生まれたものと思われる。雑体のうち,鳥書とか伝信書と呼ばれる書体は碑額や墓誌蓋の題額に多く用いられ,また彩色を施したものもある。鳥の羽根を張りつけて華美をこらした日本の東大寺正倉院蔵の〈鳥毛帖成文書屛風〉や〈鳥毛篆書屛風〉などはその唐代の実用例の遺品である。…
※「伝信書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」