伝奏奉書(読み)てんそうほうしょ

世界大百科事典(旧版)内の伝奏奉書の言及

【伝奏】より

…室町幕府が成立すると,これは武家執奏と名を変え,一時中断はあるものの西園寺家が引き続きこれを務めたが,後円融院政ごろ廃絶する。他方,伝奏は,光厳院政ごろから奉行の実務を侵食し,ほとんどの院宣を奉行するようになり,後光厳天皇親政では,綸旨のかわりに伝奏奉書を出す事態が現れる。14世紀末,足利義満が公家に代わって政務を担当するようになると,伝奏はその室町殿に祗候し,その仰せをも伺い,これを執行するようになり,伝奏が公武共用の制度となった。…

※「伝奏奉書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android