世界大百科事典(旧版)内の伝統こけしの言及
【こけし】より
…このほか第2次大戦後,全国の観光地などで見られる〈新型こけし〉,さらに現代感覚を個性的に表現する〈創作こけし〉がある。伝統こけしには,頭と胴を一体の木で作る〈つくりつけ〉,それらを別々にひいて頭部の穴に胴をはめる〈さし込み〉および〈はめ込み〉(頭が回って音がしたり,ぐらぐらする)の三つの型がある。そして製作技法,描彩,形態の差異などの特徴から〈土湯系〉(はめ込み式),〈弥治郎系〉(さし込み式),〈遠刈田(とおがつた)系〉(さし込み式),〈鳴子系〉(はめ込み式),〈山形・作並(さくなみ)系〉(さし込み式),〈蔵王系〉(さし込み式),〈肘折(ひじおり)系〉(さし込み式),〈木地山系〉(つくりつけ式),〈南部系〉(おしゃぶり式),〈温湯(ぬるゆ)系〉(つくりつけ式)の10系統に分類される。…
※「伝統こけし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」