伝音性難聴(読み)でんおんせいなんちょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伝音性難聴」の意味・わかりやすい解説

伝音性難聴
でんおんせいなんちょう

難聴

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伝音性難聴の言及

【難聴】より

…きこえの仕組みはたいへん複雑であるが,解剖学的に大別すると,音が物理的に処理される伝音機構である外耳,中耳と,生物学的に精巧な神経支配を受ける感音機構である蝸牛(内耳),聴神経,聴覚中枢に分類でき,最終的には大脳の側頭葉にある聴皮質中枢において知覚される。そこで,障害部位によって難聴にもそれぞれ特色があり,一般に伝音性難聴と感音性難聴,混合性難聴に分類されるが,これらは聴力検査によって鑑別診断することができる。(1)伝音性難聴 外耳,中耳が障害されたために発生した難聴であり,耳垢栓塞,外耳道異物,耳管狭窄症,鼓膜外傷,各種の中耳炎,ベートーベンが罹患した耳硬化症の初期などにみられる。…

【耳鳴り】より

…つまり,低い音の聞こえが悪いときにはザーとかグーンという形容で表現される低い音の耳鳴りが,高い音の聞こえが悪いときにはキーンとかピーという形容で表現される高い音の耳鳴りの生じることが多い。中耳炎のような鼓膜や耳小骨の障害による難聴(伝音性難聴)の場合,低い音の聞こえが悪くなることが多いので低い音の耳鳴りとなり,内耳の障害による難聴は,一般には高い音の聞こえがより悪くなることが多いので高い音の耳鳴りとなる。つまり耳鳴りは,耳の働きが異常に亢進して生じるのではなく,働きが落ちたために起きてくるのである。…

※「伝音性難聴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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